民報チャレンジ国語34の解説です。今回は文学的文章の読解ですね。
中村 航著「トリガール!」からの出題です。
大学のサークルで人力飛行機のパイロットを担当する3人が、バイク(=トレーニング用の自転車)で山道を走っていたが、ゆきなが両足をつって動けなった場面です。
(1)漢字の書き取り
難易度は高くないので省略します。漢字の書きは、楷書できちんとかければ、問題ないでしょう。
(2)適切な理由を選ぶ
1が正解です。他の選択肢についてみてみると、
2…内容全体が違いますね。この内容に対する、ゆきなのところが本文中に見つかりません。
3…前半部分が違います。傍線部の前後部分で、呼吸が荒いのは坂場先輩で、ゆきなではありません。
4…後半部分が違います。一緒に走り続けるのを決めるのは、ゆきなであり、坂場先輩ではありません。
(3)四十字以上四十五字以内で書く
傍線部の前後の部分から、気持ちを読み取ります。問題文から「…気持ち。」で終わらせましょう。
この場合は、傍線部の後ろ、「まだ上り始めたばかりなのに。…」から「…声が出るのを抑えられなかった。」までの部分から、まとめればいいですね。
模範解答は以下の通り。
「上り始めたばかりだから、もっと走りたいのに、走れない自分を情けなく悔しく思う気持ち。」
(4)適切な説明を選ぶ
答えは4「ゆきなの様々な気持ちを比喩や擬声語、擬態語で表している。」
「比喩」は「微熱のように」などが該当します。
「擬声語・擬態語」は「ぽたぽたと」や「はあ、はあ、はあ」などが該当します。
1は、先輩に敬語を多用する表現は見られません。「ちょっとまってください、先輩。」のところで使用される丁寧語くらいです。
2は、ゆきなに対して、圭は怒っていませんので違います。
3は、五月の風が表している部分は、ゆきなが悔しくて大声をあげて泣いたところですので、全然さわやかではありません。しめっぽいところなので違います。
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