民報チャレンジ国語の30回目の解説です。浜本隆志(はまもとたかし)著「『窓』の思想史」からの出題です。
(1)接続詞の問題
A
前の内容:日本では物理的に光を遮断しない。
後の内容:日本において光と影は太陽の移動によって濃淡をともなった無数の段階が見られた。
よって、前の内容を受けて、後の内容を述べているので、「したがって」が入ります。
B
前の部分:谷崎はヨーロッパ建築を見習った建物について苦言を呈している。
後の部分:谷崎が金銀の華麗な装飾を否定しているわけではない。
前の部分と後の部分が合わないことから、単に逆説の「しかし」をいれればいいですね。
よって、解答は3を選びます。
(2)傍線部にもっとも適する説明を選ぶ
2・・・「あらゆる光を排除する」が間違い。
3・・・「どちらかを美しいと決めることを避ける」が間違い。
4・・・傍線部の「日本の・・・」に対応する語句が「日本人の精神性」となるので間違い。
傍線部の次の段落中、前半までの内容をまとめてみると、答えは1になります。
(3)五十字以上六十字以内で書く
下段の5行目に「障子を開けると、・・・」とありますので、ここから段落の最後までの内容を一文でまとめます。
あまり本文を変えていない模範解答のようにできればベストですね。
「障子を開けると、部屋は境界がなくなって庭の自然と一体化し、春夏秋冬の移り変わりを肌で敏感に感じ取ることができるから。」
[ads_code_5]
コメント
コメントはありません。