民報チャレンジ国語の21回目は、千住 博著「芸術とは何か」からの出題です。
(1)適当な接続詞を入れる
前の内容:芸術は、他人に教えることができる。
後の内容:良い作品を描くにはどうしたらいいかは、教えることができない。
よって、前の内容とは逆のことを述べているので、イ「ただし」が入ります。
(2)修飾される語句を探す
客観性をもって、
「取れていない」のか、
「飛び出していた」のか、
「指摘する」のか、
「可能だから」なのかを考えます。
この中から意味の通じる文章になるのは、「客観性をもって指摘する」ですね。よって、答えは「指摘する」になります。
(3)「芸術家の仕事」の説明
傍線部②の段落中に「芸術とは」何かということについて述べられていますので、その内容に合うものを選びます。
すると、エの「様々な表現方法を尽くして」の部分は、傍線部②の段落の2行目「あらゆる手段を使って」に該当しますし、「他者と共有できるように伝えること」は段落の最後の部分「他者と何とかわかりあおうと”絆”を作っていく」に該当しますね。
(4)理由を30字以上40字以内で書く
「分かちあおうとする」、「基本的な態度」という語句を使うので、このような語句を本文中から探します。
すると、後ろから3つ目の段落に「私は同じ人間で、幸福も不幸も分かちあうことができる、私たちは、そしてあなたは一人ではない、」とあります。
また、後ろから4つ目の段落には「喜びとつらさも分かちあうことができると相互に理解することを目指す」とあります。
ほかには、後ろから5つ目の段落に、「人と人とのコミュニケーション、つまり人の間と書いて人間という、その基本中の基本の態度のあり方を芸術というのです。」という個所が見つかります。
この3か所とその周辺部の内容をまとめればよいでしょう。
「芸術は、人と人とが心を通わせ、分かちあおうとする、人間の基本的な態度と共通であるから。」とすると文字数がオーバーしますので、解答のように、「芸術は、人と人とが心を分かちあおうとする点で、人間の基本的な態度と共通するから。」というのは上手な答え方ですね。
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