民報チャレンジ国語の10回目は、畑村洋太郎著「組織を強くする 技術の伝え方」からの出題です。茶道や武道の教え「守・破・離」についての文章です。
(1)適語補充問題
前文の「一般には、すべての学習は真似から始まります。」という部分を言い換えているので、イ「それと同じようにする」が入ります。
(2)文章中から該当部分を抜き出す問題
問題文に「そのときに理解することが具体的に述べられている部分」とありますので、「理解」という語句を本文中から探します。
すると、傍線部Ⅱの次の段落に、2か所見つかるので、内容を検討します。
・最初の部分
「手本と同じようにやることの意義や、手本から外れたときに生じるデメリットが理解できる」
・次の部分
「やっていることの内容や価値を自分なりに理解している」
最初の部分が字数も内容も適当なので、聞かれているとおりに答えます。最初と最後の5字を書くので、
最初の部分は「手本と同じ」
最後の部分は「デメリット」となります。
(3)文章中の言葉を用いて書く
試行錯誤の内容を示した文章の前半部分の内容を本文中から探すと、作法や型を破る「破」のことが書かれている部分だと分かります。
ですから、その部分より後を探ってみます。すると、傍線部Ⅲの前の段落にそれらしいことが書かれているのが見つかります。
その部分を読んでいくと、「それに合わせて作法や型を変えていく」試みとすると、内容に合いそうなので、「それ」の内容を探します。段落のはじめの「周囲の条件の変化」が「それ」の内容ですので、「それ」と置き換えて、「周囲の条件の変化に合わせて作法や型を変えていく」となります。
(4)正しい文章構成を選ぶ
わからなかったら、各段落の初めか、終わりの文を見てみましょう。それだけでもある程度の内容は分かります。
1段落、茶道や武道の世界には「守・破・離」という教えがある。
2.これがまさに「守」
3.この段階は面白くない
4.手本を徹底的に真似ると意義やデメリットを理解できる。
5.この状態で満足してしまう人がたくさんいる
6.本当に楽しいのはここから
7.この状態が「破」
8.従来の作法や型を破るのは悪いことのように思える
9.従来の作法や型をそのまま使い続けるのは問題で危険
10.「離」に到達したのは「優れた想像力の持ち主」
このように見てみると、1段落が「守・破・離」の内容、2から5までが「守」について、6から9までが「破」について、最後が「離」のことについての文章になっています。
よって、「全体像を示した後に、内容を一つずつ詳しく説明している」エが正解になります。
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